“先様”のいろいろな読み方と例文
旧字:先樣
読み方割合
さきさま81.8%
せんさま13.6%
さきさん4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「然うです。しかし普通の詐欺では先様さきさまが承知しないから仕方ありません。蚊鉤の数が三百種からあるほど鮎は気むずかしいものです」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
後から後から先様せんさまお代わりとばかり、送迎応接にいとまないほど突きつけられては試されるのだったから、正直、心身がクタクタになった。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
先様さきさんおこってはれへんやろか、どんな眼つきしてはるか、やっぱり気がかりやもんですから、れちがう拍子にそうッと顔色うかごうたりしました。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)