“先手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さきて50.0%
せんて50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時、ある大名の行列が乱暴をしたから、その先手さきて水瓜頭すいかあたまを十ばかり見つくろってなぐり、吉原の方へ逃げ込んだことがある。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
六世内記方守ないきはうしゆは系図に拠るに、明和四年正月二十七日に生れた。又武鑑に拠るに、寛政六年十月より先手さきて鉄砲頭を勤めてゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「どうぞ先手せんての端にお加え下さい。そして父に代って、父にまさるてがらを立てなければ、父も九泉の下で浮かばれまいと思われます」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先刻さっきから、おしょうさんが、なんでったろうかとおもったのが、ほぼさっせられると、地主じぬしは、先手せんてつつもりで
子供は悲しみを知らず (新字新仮名) / 小川未明(著)