“先手与力”の読み方と例文
読み方割合
さきてよりき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木村文河、名は定良さだよしあざなは駿卿、通称は駿蔵、一に橿園きやうゑんと号した。身分は先手与力さきてよりきであつた。橘千蔭ちかげ、村田春海はるみ等と交り、草野和歌集を撰んだ人である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
年は五十二歳、身分は幕府先手与力さきてよりきの隠居であつた。先妻平洲のぢよは夫にさきだつて歿し、跡には継室麻田氏が遺つた。紀氏は一男一女を生んで、男は夭し、麻田氏は子がなかつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)