“春海”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はるみ91.7%
しゅんかい8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俺を、学問に私すると云つた江戸の村田春海はるみ、古学を鼻にかける伊勢の本居宣長もとおりのりなが、いづれも敵として好敵ではなかつた。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
木村文河、名は定良さだよしあざなは駿卿、通称は駿蔵、一に橿園きやうゑんと号した。身分は先手与力さきてよりきであつた。橘千蔭ちかげ、村田春海はるみ等と交り、草野和歌集を撰んだ人である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
大阪から例の瀬戸内通せとうちがよいの汽船に乗って春海しゅんかい波平らかな内海うちうみを航するのであるが、ほとんど一昔も前の事であるから、僕もその時の乗合の客がどんな人であったやら、船長がどんな男であったやら
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)