“せんて”の漢字の書き方と例文
語句割合
先手100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半助 じゃあるめえよ、俺達の方が先手せんてになったのだ。どうせこの宿に入って来るのだ。まあいいや。
天狗外伝 斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
その身体からだ桐油とうゆ合羽かっぱでキリリと包んでいるし、質素な竹の笠をかぶり、尋常な足ごしらえをしているものですから、お銀様に先手せんての打てようはずがありませんでした。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
よめ先手せんてゆ。いはく、ひがしの五からはじめてみなみの九のいしと、しうと言下げんかおうじて、ひがしの五とみなみの十二と、やゝありてよめこゑ西にしの八ツからみなみの十へ、しうといさゝか猶豫ためらはず、西にしの九とみなみの十へ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)