“合羽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かっぱ81.8%
かつぱ10.0%
がっぱ5.5%
カパ0.9%
がつぱ0.9%
カッパ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人とも笠を被って長い合羽かっぱを着て、脇差を一本ずつ差していました。先に立っている方が年配で、あとから行くのが若いようです。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そんなでも、うま荷物にもつをつけ、合羽かつぱむら馬方うまかたかれてゆきみちとほることもありました。とうさんが竹馬たけうまうへから
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
草双紙の挿絵さしえを例にとって言えば、『金花七変化』の鍋島猫騒動なべしまねこそうどうの小森半之丞に、トンビ合羽がっぱを着せたり、靴をはかせたりしている。
明治十年前後 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
正面寄りの板囲いの前の其処此処に立ってる闘牛士トレロスの数人が牛の方へ歩み寄り、一人ずつ赤い合羽カパを振ってからかいかける。牛は赤い色が癪にさわると見え、大きな角で突っかかって行く。
闘牛 (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)
𢌞まは合羽がつぱかさいでかべにかけ、伝
合羽カッパ干日影に白きつゝじかな 不流
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)