“雨合羽”の読み方と例文
読み方割合
あまがっぱ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二円五十銭の月賦で、この間拵えた雨合羽あまがっぱの代を、月々洋服屋に払っている夫も、あまり長閑のどかな心持になれようはずがなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
米俵のまま、二枚の毛布につつみ、その上を、雨合羽あまがっぱでよく包んで、大きな木の米びつにいれてしっかりふたをした。
無人島に生きる十六人 (新字新仮名) / 須川邦彦(著)
ナイアガラ見物の際に雨合羽あまがっぱを着せられて滝壺たきつぼにおりたときは、暑い日であったがふるえ上がるほど「つめたかった」だけで涼しいとはいわれなかった。
涼味数題 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)