“雨気”のいろいろな読み方と例文
旧字:雨氣
読み方割合
あまけ83.3%
あまき4.2%
あまげ4.2%
うき4.2%
アマケ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とにかく驚いて顔を上げると、自分の身体からだのある処よりもはるかに低く、雨気あまけを帯びた雲の間をば一輪の朧月おぼろづきが矢の如くに走っているのを見た。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
どうやら底にまだ雨気あまきがありそうで、悪く蒸す……生干なまびの足袋に火熨斗ひのしを当てて穿くようで、不気味に暑い中にひやりとする。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
珍しく朝凪あさなぎして、そのままおだやかに一日暮れて……空はどんよりと曇ったが、底に雨気あまげを持ったのさえ、頃日このごろの埃には、ものやわらかにながめられる……じとじととした雲一面、星はなけれど宵月の
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あるまんは、した学校がっこう復習ふくしゅうをしていました。はは眼鏡めがねをかけて、手内職てないしょくはりをつづけていました。まどそとでは、雨気うきをふくんだかぜが、はげしくいています。
万の死 (新字新仮名) / 小川未明(著)
昼貌の花 今日ひと日萎れねば、山の雨気アマケに 汗かきて居り
山の湯雑記 (新字新仮名) / 折口信夫(著)