“あまけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アマケ
語句割合
雨気90.9%
雨氣9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四辺あたりは真暗に暮れてしまって雨気あまけをふくんだ風が出た。李張は何時いつの間にか邸内へ入り、燭の見えている東房とうぼうの方へ往って、そこの窓から内をのぞいてみた。
悪僧 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
バスケツトを引揚ひきあげて、そこ一寸ちよつとてゝた。雨気あまけ浸通しみとほつて、友染いうぜんれもしさうだつたからである。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たゞさへ、おもけない人影ひとかげであるのに、またかげが、ほしのない外面とのもの、雨氣あまけびた、くもにじんで、屋根やねづたひにばうて、此方こなた引包ひきつゝむやうにおもはれる。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
天井窓てんじよまどからはしめやかに空氣にまじる雨氣あまけの薄明り
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
其のあとしんとして雨氣あまけが窓から溢れ動く
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)