“友染”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうぜん73.0%
いうぜん24.3%
いうせん2.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、美しさは、よるの雲に暗くこずえおおはれながら、もみぢの枝の裏透うらすくばかり、友染ゆうぜんくれないちら/\と
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
お庄は日焼けのした丸い顔や、田舎田舎した紅入べにい友染ゆうぜんの帯を胸高むなだかに締めた自分の姿を見て、ぼッとしていた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
夜着よぎ赤い友染ゆうぜん、などといったものが現われて来るのだ、そして裸の女が立っていれば如何にも多少気がとがめる事になる
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
のみならず友染ゆうぜんとか、繻珍しゅちんとか、ぱっとした色気のものに包まっているから、横から見ても縦から見ても派出はでである立派である、春景色はるげしきである。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
お品は友染ゆうぜんの小浜を去年からほしがっている。
窃む女 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
それに、めるやうな友染いうぜん縮緬ちりめんが、たんものをほどいたなりで、一種ひといろかゝつてたんです。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
白の勝つた鹽瀬しほぜの丸帶と、友染いうぜんの絽縮緬の長襦袢ながじゆばんとに、配合のい色彩を見せつゝ、其のスラリとしたで肩の姿を
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
また彼女が妹の友染いうぜんの衣を縫ふ時、この片袖のつかない明日といふ日に目隱しされたやうに再び、この世を見ることが出來なくなりはすまいかなどと思つた。
三十三の死 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
娘さんの箪笥たんすが幾つも並んで焼けた所には、友染いうぜんの着物が、模様をそつくり濃淡で見せた灰になつて居たのが、幾重ねもあつたとか人は云ひました。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
ぎんなべ一つつゝむ、おほきくはないが、衣絵きぬゑさんの手縫てぬひである、友染いうぜんを、そつけた。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
衣桁いかうに掛けた友染いうせん
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)