“友染模様”の読み方と例文
旧字:友染模樣
読み方割合
ゆうぜんもよう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
壁際に附着(くッつ)けば、上から蜘蛛(くも)がすっと下りそうで、天窓(あたま)を窘(すく)めて、ぐるりと居直る……真中(まんなか)に据えた座蒲団(ざぶとん)の友染模様(ゆうぜんもよう)が、桔梗(ききょう)があって薄(すすき)がすらすら、地が萌黄(もえぎ)の薄い処
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
綺麗(きれい)な友染模様(ゆうぜんもよう)の背中が隠れるほど、帯を高く背負(しょ)った令嬢としては、言葉が少しもよそゆきでないので、姉はおかしさを堪(こら)えるような口元に、年上らしい威厳を示して、妹を窘(たし)なめた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
津田はようやく茶の間へ引き返して、先刻(さっき)飯を食う時に坐った座蒲団(ざぶとん)が、まだ火鉢(ひばち)の前に元の通り据(す)えてある上に胡坐(あぐら)をかいた。そうしてそこに燦爛(さんらん)と取り乱された濃い友染模様(ゆうぜんもよう)の色を見守った。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)