“あまき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
甘木60.0%
甘味20.0%
雨気20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
入れ代ってやって来たのが甘木あまき先生である。逆上家が自分で逆上家だと名乗る者はむかしから例が少ない、これは少々変だなとさとった時は逆上のとうげはもう越している。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「万歳万歳」の声は四方に起り、一同はあり甘味あまきに付くように水汲み隊の周囲まわりに集り、のどを鳴らして水筒の口から水をあおる。そのうまい事! 甘露ともなんともたとえようがない。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
どうやら底にまだ雨気あまきがありそうで、悪く蒸す……生干なまびの足袋に火熨斗ひのしを当てて穿くようで、不気味に暑い中にひやりとする。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)