“うまみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
旨味38.1%
甘味38.1%
巧味4.8%
巧妙味4.8%
相馬人4.8%
美味4.8%
馬観4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我は自殺の念の一種の旨味うまみあるを覺えて、心に又此念の生じ來れるを怖れたり。御館の廣き間ごと間ごとに、我はうらさびしき空虚を感ぜり。
郷士の口裏に、ちょっと変な意味が挾まりましたが、酒の甘味うまみに気をとられていて、さりとは気がつかず馬春堂先生
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「毒婦結構、先生の前ですが、河豚ふぐにはまた、河豚の巧味うまみがありましてね」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わきの下の縫い目などに十分のユトリと巧妙味うまみを見せているところだの、上衣に並んだ十個の鉄釦と、ズボンのふくらみとの釣合いに五分のすきもないところなぞを見ただけでも、たしかに外国仕立で
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
王大臣にうたは、我智馬の力に由って勝ち来ったに、馬死んでより他に侮られ外出さえ出来ぬ、何所どこかに智馬がないか捜して来いと。大臣相馬人うまみを伴れ、捜せど見当らず。
桂は一度西国立志編の美味うまみを知って以後は、何度この書を読んだかしれない、ほとんど暗誦するほど熟読したらしい、そして今日といえどもつねにこれを座右ざゆうに置いている。
非凡なる凡人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
『あれなら、まろも、つなぎぐいの前で、しばし見とれたが、馬観うまみたちも、公卿どもも、口をそろえてやめよというた。四白よつじろとやらは、よくないそうじゃの』