“河豚”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ふぐ95.5%
てつ1.5%
ふく1.5%
やつ1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……始めて海鼠なまこを食いいだせる人は其胆力に於て敬すべく、始めて河豚ふぐきつせるおとこは其勇気において重んずべし。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
——これが評判のさつま芋というものか。町方では毒になるといったり、薬になるといったり、諸説まちまちだ。河豚ふぐは食いたし、命は惜しだな。
(新字新仮名) / 岡本かの子(著)
これにはいわしもある——糠鰯こぬかいわしおそるべきものに河豚ふぐさへある。這個糠漬このぬかづけ大河豚おほでつぱう
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
蛾次郎がじろう河豚ふぐのようにプーッとふくれた。——なにもそう頭からこんなことをガンとしからなくッたってよかりそうなもんだと。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「万太郎様は、伝内さんがお嫌いです。あの河豚ふぐのようなつらをした、用人の河豚内ふぐないが給仕にまいると、御飯もまずいといっています」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
都亭の主人から、大阪の会席料理屋で修行し、浅草の寿司屋にも暫くいたそうだが、うちは御覧の通り腰掛け店で会席など改った料理はやらず、今のところ季節柄河豚料理一点張りだが、河豚てつは知ってるのかと訊かれると、順平は、知りまへんとはどうしても口に出なかった。
放浪 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
あたかも、いつか、河豚ふくに酔って帰ったときのように、半ば正気をうしなっているらしい。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
いま、瀧太郎たきたらうさんは、まじろがず、一段いちだん目玉めだまおほきくして、しかぬかにぶく/\とれてあま河豚やつふからおどろく。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)