“切干”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きりぼし75.0%
きりぼ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しろ切干きりぼしさずにしたのであつた。切干きりぼしあめらねばほこりだらけにらうがごみまじらうがひるよるむしろはなしである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ながしもとの大笊の中にはきざんだ切干きりぼしが水を切ってあり、沢庵桶たくあんおけからたくあんを出しかけていたところと見え、ぬかの中からたくあんが半分ほど顔を出している。
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
晩のかてに、乏しいあわと、大根の切干きりぼしとを、ざるに入れて、彼女はやがてそこから出て来た。まだ三十前なのに、日吉を生んでからは、産後がたたって、いつも青い桃のように見える彼女の顔いろだった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)