“笊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ざる99.5%
いかき0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
佐藤は市川でざるや籠をつくつて卸売をしてゐる家の主人とは商売柄心やすくしてゐたので、頼み込んで其家の一間を貸してもらつた。
にぎり飯 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
お栄はそんなことを胸に浮べながら独りで部屋を片附け、それから勝手の方へ行つてざるの中に入れてあつた馬鈴薯じやがいもの皮をき始めた。
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
いかきのような恰好をした山があるんで、そこを通った時は、此処はイカキ山だなと云うことが分ったと云います。
紀伊国狐憑漆掻語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)