『出発』
時計屋へ直しに遣つてあつた八角形の柱時計が復た部屋の柱の上に掛つて、元のやうに音がし出した。その柱だけにも六年も掛つて居る時計だ。三年前に叔母さんが産後の出血で急に亡くなつたのも、その時計の下だ。 姉のお節は外出した時で、妹のお栄は箒を手に …
著者 | 島崎藤村 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「新潮」新潮社、1912(大正元)年11月 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約37分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約1時間1分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
覆
冷
動
上
微笑
直
仰
生
終
長
戦慄
取附
足
閉
老爺
祖父
奈何
姉妹
栄
余
空
斯様
母
慰撫
許
必
心地
結
矢張
眼前
真実
垂
外出
撫
擁
父親
巡査
極
進
慥
衝突
萎
花瓶
陸
老婆
頬辺
突伏
可恐
形
相
中流
年長
嫁
何方
余程
蹲踞
位
先
被入
臭気
到底
翌日
香気
復
彼様
掻合
周囲
強壮
換
回復
串談
皆
奈何
画
奈様
燈明
年少
嬰児
左様
櫛笄
暴
斯
鈴木
手拭
手摺
手洗
打伏
打合
択
揷
一寸
斯様
映
最早
頑是
随
羽翅
繊柔
箒
祝言
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