“串談”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうだん48.3%
じようだん31.0%
じやうだん17.2%
ぢようだん3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
才気をもった姉さんは捨吉の腹の底をえぐるようなことを言った。姉さんは半分串談じょうだんのようにそれを言ったが、思わず捨吉は顔を紅めた。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
いや串談じようだんではなし札幌さつぽろ病院長びようゐんちやうにんじられて都合次第つがふしだい明日あすにも出立しゆつたつせねばならず、もつと突然だしぬけといふではなくうとは大底たいていしれてりしが
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「ほんとに串談じやうだんぢや無いよ。斯ういふことが有るが奈何どうだい——心を起さうと思へば、先づ身を起せツて。それだ。」と言つて叔父さんは熱心に姉妹きやうだいの顔を眺めて
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
有がたう御座いますと済まして行く顔つきせいさへあれば人串談ぢようだんとてゆるすまじけれど、一寸法師の生意気とつまはぢきして好いなぶりものに烟草たばこ休みの話しの種成き。
わかれ道 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)