“奈何”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いかん27.7%
いか24.3%
どう23.0%
いかに8.8%
いかが5.4%
どんな4.1%
どん2.7%
いかゞ2.0%
どうか0.7%
どち0.7%
なにし0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
独り奈何せむ、彼諸会社は皆正学と好事との二派を一網打尽せむと欲してゐる。世間好事者の多いことは、到底正学者の比ではない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
他の奈何なる芸術作品に較べて見ても、最も形式が狭小であり作品の数もすくないのに、それの市価の決定されてゐないのはどうか。
俳句は老人文学ではない (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
かの哀れなる亡國の民に愛國心を起さしめ、獨立軍を擧げさせる、イヤ其前に日本は奈何かしてシャムを手に入れて置く必要がある。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
こたびの道づれは一人のみ。例の男仲間は一人だになし。かく膽太く羅馬拿破里の間を往來する女はあらぬならん、奈何などいへり。
奈何いたし候や。あるいは御許の心変りしやとも考え、くては定めし夫に対しても礼義崩れ、我儘なることもなきやと、日々心痛いたし居り候。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
手習ひする生徒の背後へ廻つて、手に手を持添へて、漢字の書方なぞを注意してやつた時は、奈何に其筆先がぶる/\と震へたらう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
『へえ、妙なことが有れば有るものだ。』と敬之進も不審しさうに、『それで、何ですか、奈何な風に君を呼びましたか、其声は。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
今の噴火の景などは言ふに足らず。プリニウスのに見えたる九十六年の破裂は奈何なりけん。灰はコンスタンチノポリスにさへ降りしなり。
代匠記で遊仙窟の「天上無人間」という句を引いていたが、この歌の作られた頃に、遊仙窟が渡来したか奈何も定めがたいし
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「やア、片岡、奈何じやい?」と政治家は第一に口を切つた。
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
「見まくり吾がする君もあらなくに奈何か来けむ馬疲るるに」(巻二・一六四)、「磯の上に生ふる馬酔木手折らめど見すべき君がありといはなくに」(同・一六六)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)