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奈何
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いかん
ふりがな文庫
“
奈何
(
いかん
)” の例文
独り
奈何
(
いかん
)
せむ、彼諸会社は皆正学と好事との二派を一網打尽せむと欲してゐる。世間好事者の多いことは、到底正学者の比ではない。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
奈何
(
いかん
)
せん寒微より起りて、智浅く徳
寡
(
すくな
)
し、といえるは、
謙遜
(
けんそん
)
の態度を取り、
反求
(
はんきゅう
)
の工夫に切に、
諱
(
い
)
まず飾らざる、誠に美とすべし。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
余は某の好意に対して深く感謝の意を表する者なれども、
奈何
(
いかん
)
せん余が現在の苦痛余り劇しくしていまだ永遠の幸福を謀るに
暇
(
いとま
)
あらず。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
見す見す
実家
(
さと
)
の零落して行くのを、
奈何
(
いかん
)
ともする事の出来ない母の心になつて見たら、叔父の道楽が
甚麽
(
どんな
)
に辛く悲く思はれたか知れない。
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
しかしながら、
奈何
(
いかん
)
せん合衆国においては、法典編纂の挙に対する種々の故障があって、今や容易にこれを実行すべき見込がない
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
▼ もっと見る
つまり形勢
奈何
(
いかん
)
とか様子如何にというような場合に自分の意志、感情、妄想なぞいうものをピタリと押え付けた気持ちを云ったものであります。
鼻の表現
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
肩
(
かた
)
が
頸
(
くび
)
より
高
(
たか
)
く
聳
(
そび
)
えて、
俗
(
ぞく
)
に
引傾
(
ひきかたが
)
りと
云
(
い
)
ふ
代物
(
しろもの
)
、
青
(
あを
)
ン
膨
(
ぶく
)
れの
腹
(
はら
)
大
(
おほい
)
なる
瓜
(
うり
)
の
如
(
ごと
)
しで、
一尺
(
いつしやく
)
餘
(
あま
)
りの
棚
(
たな
)
ツ
尻
(
ちり
)
、
剩
(
あまつさ
)
へ
跛
(
びつこ
)
は
奈何
(
いかん
)
。
鑑定
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
...
臣
(
しん
)
竊
(
ひそか
)
に
起
(
き
)
の
(九九)
留心
(
りうしん
)
無
(
な
)
きを
恐
(
おそ
)
る」と。
武矦
(
ぶこう
)
即
(
すなは
)
ち
曰
(
い
)
はん、「
奈何
(
いかん
)
せん」と。
君
(
きみ
)
、
因
(
よ
)
つて
武矦
(
ぶこう
)
に
謂
(
い
)
つて
曰
(
い
)
へ、「
試
(
こころ
)
みに
(一〇〇)
延
(
ひ
)
くに
公主
(
こうしゆ
)
を
以
(
もつ
)
てせよ。 ...
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
而して胸中一物の
希
(
ねが
)
ふところなく、
単
(
た
)
だ一寺の建立を願欲せしむるに過ぎざりしもの、抑も
奈何
(
いかん
)
の故ある。
心機妙変を論ず
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
得んと欲する心は既に得て止むべし。われ。若し汝が妻アヌンチヤタの如く美しく又賢からむには
奈何
(
いかん
)
。友。其薔薇花の美しき間は、わが愛づべきこと慥なり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
これに反して一助詞がどう一動詞がどう第三句が
奈何
(
いかん
)
結句が奈何というようなことを繰返している。読者諸氏は
此等
(
これら
)
の言に対してしばらく耐忍せられんことをのぞむ。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
右両説の
孰
(
いづ
)
れを
取
(
と
)
るも同じと雖も、
奈何
(
いかん
)
せん十日間の食糧を以て
探検
(
たんけん
)
の
目的
(
もくてき
)
を果さんとの心算なれば、途中如何なる
故障
(
こしやう
)
の
起
(
おこ
)
るありて一行
餓死
(
がし
)
の
憂
(
うれへ
)
あるやも計られず
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
勝敗の
奈何
(
いかん
)
はともかく、彼の自刃が東条から受けた陰険な侮蔑に対抗するがためだけのものだったとしたら、尠くとも文章をもって経国の大業とする彼が、不明瞭な
叛骨・中野正剛:――主観的な覚え書き
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
交際上
(
かうさいじやう
)
の
得失
(
とくしつ
)
に
大関係
(
だいくわんけい
)
のある事ぢやから
是非
(
ぜひ
)
とも
世辞
(
せじ
)
を
買
(
か
)
うたら
宜
(
よ
)
からうと
云
(
い
)
ふ
忠告
(
ちゆうこく
)
を受けたのぢや、
僕
(
ぼく
)
も
成程
(
なるほど
)
と
其道理
(
そのだうり
)
に
服
(
ふく
)
したから出かけては
来
(
き
)
たものの
奈何
(
いかん
)
せん
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今朝与謝野氏来訪、
不折
(
ふせつ
)
書林太郎君墓銘数葉持参致し、誠によき出来に候。礼金は先づ筆墨料として×円
許
(
ばかり
)
投じては
奈何
(
いかん
)
との事に候。三十余枚も書き試みたる趣に候。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
と
恁
(
かう
)
云
(
い
)
ふです。
我々
(
われ/\
)
を
這麼格子
(
こんなかうし
)
の
内
(
うち
)
に
監禁
(
かんきん
)
して
置
(
お
)
いて
苦
(
くる
)
しめて、
而
(
さう
)
して
是
(
これ
)
は
立派
(
りつぱ
)
な
事
(
こと
)
だ、
理窟
(
りくつ
)
の
有
(
あ
)
る
事
(
こと
)
だ、
奈何
(
いかん
)
となれば
此
(
こ
)
の
病室
(
びやうしつ
)
と、
暖
(
あたゝか
)
なる
書齋
(
しよさい
)
との
間
(
あひだ
)
に
何
(
なん
)
の
差別
(
さべつ
)
もない。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「できたら私のほうと連絡をして、もし困るようなことがあるときには、そう申してよこすがよい、事情の
奈何
(
いかん
)
に
拘
(
かかわ
)
らず、必ず力になるであろうから、——次に半次だが」
風流太平記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
しかしこの死に対する観念態度の
奈何
(
いかん
)
は即ち凡俗と聖賢とを区別する標準じゃないかと思う。
「死」の問題に対して
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
吾人の心中には底なき三角形あり、二辺並行せる三角形あるを
奈何
(
いかん
)
せん、
若
(
も
)
し人生が数学的に説明し得るならば、若し与へられたる材料よりXなる人生が発見せらるゝならば
人生
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
日は傾きて風吹き酔ひて人呼ぶ者の声も淋しく女は笑ひ児は走れどもなほ旅愁を
奈何
(
いかん
)
ともするあたはざりき。
盂蘭盆
(
うらぼん
)
に新しき仏ある家は、紅白の旗を高く揚げて魂を招く風あり。
遠野物語
(新字旧仮名)
/
柳田国男
(著)
未熟の智慧を振うて失策を取るを猴智慧といい始めたらしい。されば仏経にしばしば猴を愚物とし、『百喩経』下に猴大人に打たれ
奈何
(
いかん
)
ともする能わずかえって小児を
怨
(
うら
)
むとあり。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
奈何
(
いかん
)
せん、
哭
(
な
)
きたくも哭くことの出来ない程、心は重く暗く
閉塞
(
とぢふさが
)
つて了つたのである。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
私はこの儘だと体力の消耗が烈しく精神的の
萎縮
(
いしゅく
)
が甚だしい、それに苦痛も想像外の酷い影響があるから、これを機会にカテーテル挿入を一時中止して排尿
奈何
(
いかん
)
をためして見たらどうでしょう。
われはうたえども やぶれかぶれ
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
財用を濫り民を殺し法を乱して而して亡びざるの国なし、これを
奈何
(
いかん
)
。
政治の破産者・田中正造
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
言つて見れば、己といふものは或る事物の、昔あつた湊合の繰り返しに過ぎない。その癖その昔の湊合は、己は知らない。言つて見れば己といふことはなんにもならない。只湊合の
奈何
(
いかん
)
にあるのだ。
笑
(新字旧仮名)
/
ミハイル・ペトローヴィチ・アルチバシェッフ
(著)
或時
(
あるとき
)
にね、カンタイといふ人が、孔子様を憎んで、
斧
(
をの
)
で
斬殺
(
きりころ
)
さうとしたのさ。所が孔子様は、(天、徳を
吾
(
われ
)
に
為
(
な
)
せり、カンタイ
夫
(
そ
)
れ
吾
(
われ
)
を
奈何
(
いかん
)
。)と
仰
(
おつ
)
しやつて、泰然自若として
坐
(
すわ
)
つていらしたんだ。
愚助大和尚
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
是
(
ここ
)
ニ
於
(
おい
)
テ項王
乃
(
すなわ
)
チ悲歌
慷慨
(
こうがい
)
シ自ラ詩ヲ
為
(
つく
)
リテ
曰
(
いわ
)
ク「力山ヲ抜キ気世ヲ
蓋
(
おお
)
フ、時利アラズ騅
逝
(
ゆ
)
カズ、騅逝カズ
奈何
(
いかん
)
スベキ、虞ヤ虞ヤ
若
(
なんじ
)
ヲ
奈何
(
いか
)
ニセン」ト。歌フコト数
闋
(
けつ
)
、美人之ニ和ス。項王
泣
(
なみだ
)
数行下ル。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
而もこれ必ず為さざるべからざるの業たるを
奈何
(
いかん
)
せんや。
史論の流行
(新字旧仮名)
/
津田左右吉
(著)
その気持は我ながら
奈何
(
いかん
)
ともする事が出来ない。………
私
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
魔の遊戯の
奈何
(
いかん
)
を。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
五百は東京に来てから早く一戸を構えたいと思っていたが、現金の
貯
(
たくわえ
)
は殆ど尽きていたので、
奈何
(
いかん
)
ともすることが出来なかった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
民心の彼に向うを
奈何
(
いかん
)
、とありけるに、
昂然
(
こうぜん
)
として答えて、臣は天道を知る、何ぞ民心を論ぜん、と云いけるほどの豪傑なり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
かかるが故に、
歴山
(
アレキサンダア
)
大王は一乞食学者ダイオゼニアスを
奈何
(
いかん
)
ともする事が出来なかったのではないでしょうか。
鼻の表現
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
令史
(
れいし
)
少
(
すくな
)
からず
顛動
(
てんどう
)
して、
夜明
(
よあ
)
けて
道士
(
だうし
)
の
許
(
もと
)
に
到
(
いた
)
り
嗟歎
(
さたん
)
して
云
(
い
)
ふ、
寔
(
まこと
)
に
魅
(
み
)
のなす
業
(
わざ
)
なり。
某
(
それがし
)
將
(
はた
)
是
(
これ
)
を
奈何
(
いかん
)
せむ。
道士
(
だうし
)
の
曰
(
いは
)
く、
君
(
きみ
)
乞
(
こ
)
ふ
潛
(
ひそか
)
にうかゞふこと
更
(
さら
)
に
一夕
(
ひとばん
)
なれ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
然
(
さう
)
だ。僕が四月の初めに辭表を出した時、村教育の前途を
奈何
(
いかん
)
と謂ツて、涙を揮ツて留めたのも彼。それならばといツて僕の提出した條件に、先づ第一に賛成したのも彼。
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
人の噂には、四五年前に重き病に
罹
(
かゝ
)
りてより、聲はたとつぶれぬといふ。その人の爲めにはいと笑止なる事ながら、聽衆の過去の美音を喝采せざるをば、
奈何
(
いかん
)
ともすべからず。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
たとひ材能の衆に超ゆるあるも年歯の少きは遂に
奈何
(
いかん
)
ともするなきなり。英のピツトの例は再びあるべからず。一般の例に拠るに少くも四十歳を越えざれば天下を動かす能はず。
病牀譫語
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
田文
(
でんぶん
)
既
(
すで
)
に
死
(
し
)
して、
公叔
(
こうしゆく
)
、
相
(
しやう
)
と
爲
(
な
)
る。((公叔))
(九三)
魏
(
ぎ
)
の
公主
(
こうしゆ
)
に
(九四)
尚
(
しやう
)
し、
而
(
しかう
)
して
呉起
(
ごき
)
を
害
(
い
)
む。
公叔
(
こうしゆく
)
の
僕
(
ぼく
)
曰
(
いは
)
く、『
起
(
き
)
は
(九五)
去
(
さ
)
り
易
(
やす
)
し』と、
公叔
(
こうしゆく
)
曰
(
いは
)
く、『
奈何
(
いかん
)
せん』と。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
都を出る時、遠く西方に旅する友と約するあり、東海道の某地を卜して相会見せんとす、期する日は明後、彼は西より来り、我は東よりせん、相見る時、情
奈何
(
いかん
)
。われ尤も之を憶ふ。
客居偶録
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
併し
奈何
(
いかん
)
ともすることが出来ない。耳をすませば、火口のあるらしい
方嚮
(
はうかう
)
に遠雷の如き鋭く鈍い音が無間断にしてゐるが、しかし単にそれだけで、あとは
奈何
(
いかん
)
ともすることが出来ない。
ヴエスヴイオ山
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
果して然らば、わたくしの未だ聞知せざる牧の観察
奈何
(
いかん
)
は
姑
(
しばら
)
く措き、鰐水は五郎の
言
(
こと
)
を伝へたもので、鰐水自己は只修辞の責を負ふべきに過ぎない。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
奈何
(
いかん
)
せん
寒微
(
かんび
)
より起りて、古人の博智無く、善を
好
(
よみ
)
し悪を
悪
(
にく
)
むこと及ばざること多し。今年七十有一、筋力衰微し、朝夕
危懼
(
きく
)
す、
慮
(
はか
)
るに終らざることを恐るのみ。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
回天の事業、独力を
奈何
(
いかん
)
せん……と人知れず
哀号
(
アイゴー
)
を唱えているところへ又、天なる
哉
(
かな
)
、
命
(
めい
)
なる哉と来た。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
然
(
しか
)
りとは
雖
(
いへど
)
も、
生前
(
せいぜん
)
手
(
て
)
をとりて
親
(
した
)
しかりし
時
(
とき
)
だに、その
容
(
かたち
)
を
見
(
み
)
るに
飽
(
あ
)
かず、その
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
くをたらずとせし、われら、
君
(
きみ
)
なき
今
(
いま
)
を
奈何
(
いかん
)
せむ。おもひ
秋深
(
あきふか
)
く、
露
(
つゆ
)
は
涙
(
なみだ
)
の
如
(
ごと
)
し。
芥川竜之介氏を弔ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
然
(
さう
)
だ。僕が四月の初めに辞表を出した時、村教育の前途を
奈何
(
いかん
)
と謂ツて、涙を揮ツて留めたのも彼、それならばといツて僕の提出した条件に、先づ第一に賛成したのも彼。
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
併しこれは民謡風のものだから自然そうなるので、
奈何
(
いかん
)
ともしがたいのである。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
げにおん身の
衣
(
きぬ
)
は
綻
(
ほころ
)
びたりといへば、ジエンナロ手もてその破れたる處を
摘
(
つま
)
み、この端の
斷
(
ちぎ
)
れたるは
棘
(
いばら
)
にかゝりて跡に殘りぬ、われは直ちに心附きぬれど、
奈何
(
いかん
)
ともすること能はざりき
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
ハムレツトは其対手の悔悟の時に手を下すを以て、復讐の精神に外れたるものとして、之を為さず、復讐は敵を地獄に追ひ堕すを以て、尤も成功あるものと思へり、嗚呼復讐、汝の心果して
奈何
(
いかん
)
。
復讐・戦争・自殺
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
奈何
(
いかん
)
せん一人にして地球上の地名とその光景とを
尽
(
ことごと
)
く知るを得ず。
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
手早く申しますと私は、事情の
奈何
(
いかん
)
に拘わらず、その宝石が欲しくてたまらなくなったのです。
死後の恋
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
奈
常用漢字
小4
部首:⼤
8画
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“奈何”で始まる語句
奈何云
奈何様
奈何樣
奈何為