叛骨・中野正剛はんこつ・なかのせいごう――主観的な覚え書き――しゅかんてきなおぼえがき
年譜によると、中野正剛が、衆議院議員に初当選したのは大正九年五月だった。議会における処女演説が、新人政治家としての彼の存在に鮮烈な印象をあたえたのは、同じ年の七月に召集された第四十三特別議会である。 このとき、中野と時を同うして初当選し、同 …