“靄々”の読み方と例文
読み方割合
あいあい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
直二郎のいるところでは決して荒い言葉の出たためしがないし、いつも和気靄々あいあいと笑いごえが絶えない。
明暗嫁問答 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
安土の夜を行くには、松明たいまつ提灯ちょうちんも要らなかった。歳暮のせいか、町の灯は種々さまざま色彩いろどりをもち、家々の灯は赤く道を染めて、春を待つざわめきを靄々あいあいと煙らせていた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中には子供たちの頭を撫でて抱き上げて、頬摺ほおずりしている者もあり、言葉は通ぜぬながらも、兵員たちと群集との間には、早くも和気の靄々あいあいたるものを生じて女たちの二
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)