“あいあい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
藹々31.8%
哀々20.5%
靄々18.2%
間々15.9%
相愛6.8%
曖々2.3%
相合2.3%
靉々2.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから和気藹々あいあいたる中に各職場の苦心と労力をさらによく理解することが出来、例会より受ける功徳はじつに大きいのです。
そんなようなわけで、内外共に和気すこぶる藹々あいあいたるところ、故障が起ったのは、思わぬところに隠れたる気流があるものです。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それから彼の血を吐くような哀々あいあいの台詞が妾の心臓にサイレンのようにひびいて、妾は佐野の為に殉教者のような気持になるのでした。
バルザックの寝巻姿 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
その時、はる戸外おもてに当たってむせぶがような泣くがような哀々あいあいたる声が聞こえて来た。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
歳暮のせいか、町の灯は種々さまざま色彩いろどりをもち、家々の灯は赤く道を染めて、春を待つざわめきを靄々あいあいと煙らせていた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今までわずかしかつめらしい空気でありすぎたその一座が、たちまち満堂和気靄々あいあいとしてしまって
艶色落語講談鑑賞 (新字新仮名) / 正岡容(著)
また、あのいわに追上げられて、霜風の間々あいあいに、(こいし、こいし。)と泣くのでござんす。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
窓近くさしでたる一枝は、枝の武骨なるに似ず、日光のさすままに緑玉、碧玉へきぎょく琥珀こはくさまざまの色に透きつかすめるその葉の間々あいあい
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
およ相愛あいあいする二ツの心は、一体分身で孤立する者でもなく、又仕ようとて出来るものでもない。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
情知なさけしりで金持で、相愛あいあいする二人を困厄の中から救い出す。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
何故かと云ふと、こののんびりした鐘の音を聞いて、この曖々あいあいたる日光に浴してゐると、不思議に、心がゆるんで来る。
煙草と悪魔 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
一本の傘を相合あいあいにさして、暗い雨の中を四、五間ばかり歩き出したが、また抜足をして引っ返して来て、門口かどぐちからそっと窺うと、内はひっそりしてうなり声もきこえなかった。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
見果てぬ夢の香気と色とは今だに連想の林に薄紫の桐の花を靉々あいあいと匂わしたくなる。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)