“旌旗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいき89.5%
しょうき2.6%
はた2.6%
はたじるし2.6%
セイキ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
荊州の城を訪うてみると、旌旗せいきも軍隊も街の声も、今はすべて玄徳色にいろどられている。——ああと、魯粛は嘆ぜさるを得なかった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幸村槍をならべて迎え、六文銭の旌旗しょうき甲冑かっちゅう、その他赤色を用いし甲州以来の真田の赤隊、山の如く敢て退かず。午後二時頃城内より退去令の伝騎来って後退した。幸村自ら殿軍となり名退却をなす。
大阪夏之陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
(敵の名目人とあるからには、それは敵の大将である。三軍の旌旗はたである)
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
旌旗はたじるしもこれまでの物では不足し——三歳、九曜、二十八宿の旗、飛熊ひゆうノ旗、飛豹ひひょうノ旗をも新たに作らせ——山の四面には、狼火台のろしだいまで築かれてきた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——右府様御諚ゴジョウニハ、中国ヘノ陣用意出来候エバ、家中ノ士馬、旌旗セイキノ有様、御覧成サレ度キ御旨オムネニ候間、早々、人数召連レラレマカノボリ候エ。……と、かようにある」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)