“しょうき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
正気38.9%
鍾馗27.4%
瘴気9.5%
沼気3.2%
生気3.2%
鐘馗3.2%
匠気2.1%
焼毀2.1%
商機1.1%
小鬼1.1%
(他:8)8.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひめさまがすっかり正気しょうきがついて、がろうとしますと、すそからころころとちいさなつちがころげちました。
一寸法師 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
弦三は、地響きのために、いまにも振り落されそうになる吾が身を、電柱の上に、しっかりささえているうちに、やっと正気しょうきに還ったようであった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
やがて、長者の家の人達が、正気しょうきづいてけつけてみますと、庭の中が黒こげになっていて、長者は姿も見えませんでした。
雷神の珠 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
囃子は笛二人、太鼓二人、踊る者は四人で、いずれも鍾馗しょうきのような、烏天狗からすてんぐのような、一種不可思議のおもてを着けていた。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
藤田工業、井上製鞣せいじゅう鍾馗しょうきタビ、向上印刷などへ出ているここの父さん母さん連は、そういうことから市電の連中と結ばれた。
乳房 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
あなた、行って見てもいゝですが、ばあさんの部屋はきれいに片付けられていま魔除けの鍾馗しょうきさまの人形が一つ赤鬼をひっ掴んで八方を睨んでるだけでさ
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
するとほどなくあの婆娑羅の神が、まるで古沼の底から立つ瘴気しょうきのように、音もなく暗の中へ忍んで来て、そっと女の体へ乗移るのでしょう。
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
一行全部ひどい下痢と不眠のなかで明けていった。湿林の瘴気しょうきがコレラのような症状を起させ、一夜の衰弱で目はくぼみ、四人はひょろひょろと抜け殻のように歩いてゆく。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そこからは、れいきれ切った、まったくたまらない生気が発散していて、その瘴気しょうきのようなものが、草原の上層一帯を覆いつくし、そこを匂いの幕のように鎖していた。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そのもやか、沼気しょうきか、しらぬ灰色の海に、ときどき異様な斑点があらわれるのです。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
あたり万遍なくぽちん/\と雨滴のように水面にはじける沼気しょうきの気泡。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
一八〇〇年の初めに至っては、鬼火の原因は沼気しょうき、燐化水素、あるいは双方の燃焼にありとの学説が起こったが、由来、鬼火を見たという人々の言がまちまちで、したがってその種類も非常に多く、中にはずいぶん荒唐無稽の語も付随しておるため
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
と聞きましたが、お藤は更に物も云えません様子だから流れの水を飲ませ、脊中を撫り、種々いろ/\介抱致して居るうちに漸く生気しょうきに成って、
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「君、もうしばらく僕のそばにいてくれないか。そうすると僕もだんだん生気しょうきになるよ。」と参木は倒れたままにやにやした。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
男は旅行服のままで、生気しょうきを失ってとこの上に寝ている。しかし息はよほど楽になった。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
「だが君、その鐘馗しょうきや桃太郎の話をもっとくわしく話してくれたまえ」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
内の人は皆ねえさんのほうへ手伝いに行っているので、ただ中気ちゅうきで手足のきかぬ祖父おじいさんと雇いばあさんがいるばかり、いつもはにぎやかな家もひっそりして、床の間の金太郎や鐘馗しょうきもさびしげに見えた。
竜舌蘭 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
鐘馗しょうきという悪魔降伏あくまごうふくの神力ある英雄の像をまつる、桃太郎という冒険者ぼうけんしゃの像と、金太郎という動物と同棲どうせいしていた自然児の裸像らぞうもまつる、このまつりを五月の節句せっくと称するんだ
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
旨く書こう、なるべく上手にと技巧に囚われている書家の字に価値のないのは、内容のない浅慮の振舞として、衒気げんき匠気しょうきを出すからである。
心によこしまがあれば邪が——心に堕気だきがあれば堕気が——匠気しょうきがあればまた匠気のあとがおおい隠しようもなく遺る。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
双明そうめいともしび焼毀しょうきし、九幽の獄に押赴おうふす。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
双明の燈を焼毀しょうきし、九幽の獄に押赴おうふす。
牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
かれらは、長い見通しにも思惑おもわくをかけ、また、時局下の小牧の大戦にも、それぞれ、商機しょうきけていた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大鬼だいき衣冠いかんにして騎馬、小鬼しょうき数十いずれも剣戟けんげきたずさへて従ふ。
雨夜の怪談 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
もう一同は、気も魂もない顔色である。いやという声もしない。性気しょうきのない“影”だけの人間みたいに、黙々とみな二階へ上がって行った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幸村槍をならべて迎え、六文銭の旌旗しょうき甲冑かっちゅう、その他赤色を用いし甲州以来の真田の赤隊、山の如く敢て退かず。
大阪夏之陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
泰山たいざんの強盗群、孫観そんかん呉敦ごとん尹礼いんれい昌豨しょうきなどの賊将が手下のあぶれ者、三万余を糾合きゅうごうして、
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は、附近の泰山にいる強盗群を語らって、強盗の領袖りょうしゅう孫観そんかん呉敦ごとん昌豨しょうき尹礼いんれいなどというやからに、
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正忌しょうきの夜、第一段から、ふしをつけて読むので、きき覚えている。
加波山 (新字新仮名) / 服部之総(著)
「国財は、民の膏血こうけつから産れた国家の物である。私にこれを焼棄しょうきするは、天を怖れぬものだ」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「これは九将蒋奇しょうき以下の手勢、主君袁紹の命をうけて、にわかに烏巣の守備に増派されて参るものでござる」と呶鳴って、難なく通りぬけてしまった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
張郃ちょうこう、高覧のふたりは、共に五千騎をひっさげて、官渡の敵陣を衝け。また、烏巣うそうの方面へは、兵一万を率いて、蒋奇しょうきが参ればよい。はやく行け、はやく」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今朝こんちょうの時事新報にいでたる瘠我慢やせがまんせつに対する評論ひょうろんについてと題する一篇に、旧幕政府きゅうばくせいふの内情を詳記しょうきしたるは
久米博士の『日本古代史』八四一頁に、この鐘匱しょうきは新令実施が良民資産に直接の関係あるを以て、国司等の専断収賂あるをおもんぱかりこれを察知せんため一時権宜に設けられたるなり、古書の諫鼓