“慮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもんぱか53.0%
おもんばか14.3%
おもんぱ8.3%
おも4.8%
おもんぱかり4.8%
はか2.4%
りよ1.8%
りょ1.2%
おもん1.2%
おもんばかり1.2%
かんが1.2%
おもひはか0.6%
うれい0.6%
おもひ0.6%
かんがへ0.6%
きづか0.6%
こころ0.6%
はかる0.6%
はゞか0.6%
オモンバカ0.6%
オモンパカ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういうかけ声をしながら、息せききって走(は)せつけて来るものがあるのですから、源松は、その行手を慮(おもんぱか)らないわけにはゆきません。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
せめては姪(めい)の迎え(手放し置きて、それと聞かさば不慮の事の起こりもやせん、とにかく膝下(しっか)に呼び取って、と中将は慮(おもんばか)れるなり)
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
『そうじゃ、自分も主税と同様に考える。しかし変を慮(おもんぱ)かる者は、智に誇ってはならぬ。万一の準備はしておいたほうがよかろうぞ』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後(のち)の面倒を慮(おも)って迂濶(うかつ)に手は出さんが、罠(わな)のと知りつつ、油鼠(あぶらねずみ)の側(そば)を去られん老狐(ふるぎつね)の如くに、遅疑しながらも、尚おお勢の身辺を廻って
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
宋人の妄(みだり)に変改を加へたのは慮(おもんぱかり)の足らなかつたものである。題号の外台は、徐春甫が「天宝中出守大寧、故以外台名其書」と云つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
果して然らば余の迷惑之に過ぎず、捏造は新聞記者の仕事なりと思ひゐたるに、慮(はか)らざりき永井先生によりてかかる記事の捏造せられんとは。
「へ、へツ、千慮(りよ)の一失つて講釋師(かうしやくし)は言ひますぜ。あの時ばかりは親分の鑑識(めがね)も曇つたね」
太祖が孝孺を器重(きちょう)して、而(しか)も挙用せざりしは何ぞ。後人こゝに於(おい)て慮(りょ)を致すもの多し。然(しか)れども此(これ)は強いて解す可(べ)からず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
明日探検に行かるる方は、これだけは記憶して頂いて、万一の危険を慮(おもん)ぱかるる方、危うきに近寄り度くないと思う方は、切に同行を中止して頂き度いのです
古城の真昼 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
国子はものに堪(たえ)忍ぶの気象とぼし、この分厘にいたく厭(あき)たるころとて、前後の慮(おもんばかり)なくやめにせばやとひたすら進む。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
二人は言葉を止めて、各自別々の事を慮(かんが)え初めた。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)
彼はただに棄てざる恋を棄てにし悔に泣くのみならで、寄辺(よるべ)あらぬ貫一が身の安否を慮(おもひはか)りて措(お)く能(あた)はざりしなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
信仰の鍛錬すでに足(たれ)り、肉慾すでに減磨せられ、我すでに富貴に負ける慮(うれい)なきに至て神は世の宝を以て我に授けたまうなるべし、世に最も憫察すべきものは富を有してこれを使用し能わざる人なり
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
折に触れては知らぬ趣きを見いだしつ、かゝるおもしろさもありけるものを、むかしは慮(おもひ)足らで由無くも云ひくだしたるよ、と悔ゆることあらん折は、花のおもはんところも羞かしからずや。
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「いいえ、世間の女はさうでないやうだ。それと云ふが、女と云ふ者は、慮(かんがへ)が浅いからして、どうしても気が移り易(やす)い、これから心が動く——不実を不実とも思はんやうな了簡も出るのだ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
仔細(しさい)は明しませんでございました、これは後(のち)の事を慮(きづか)って、皆が恐れげなくお雪の介抱をしてやる事が出来るようにと、気を着けたのでありまする。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
霎時(しばらく)聞かせたまへ。我今仮(かり)に化(かたち)をあらはして話(かた)るといへども、神にあらず仏にあらず、もと一〇五非情(ひじやう)の物なれば人と異なる慮(こころ)あり。
しかし抽斎は玄丈よりも広く世に知られていたので、人がその殊遇(しゅぐう)を美(ほ)めて三年前に目見をした松浦(まつうら)壱岐守(いきのかみ)慮(はかる)の臣朝川善庵(あさかわぜんあん)と並称した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そんな言葉は一層世間態を慮(はゞか)つて、ただ体中に力を込めて震ひ出すに違ひないから、それだつて咳のやうだらう、此方は恥知らずだから、あべこべに狂暴な叫びをあげたら
熱い風 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
亮(リョウ)ヤ不才、計ヲ問イ、謀(ハカリゴト)ヲ求ム、皆君ガ神算ニ出(イ)ヅ。呉ヲ扶(タス)ケ、曹ヲ討チ、劉ヲ安ンジ、首尾掎角、為ニ完(マッタ)シ、嗚呼公瑾今ヤ永ク別ル。何ヲ慮(オモンバカ)リ何ヲカ望マン。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伏シテ望ムラクハ、丞相ノ謀(ハカ)リ遠キヲ慮(オモンパカ)リテ、早ク良図(リョウト)ヲ施シテ怠リヲ欲スルコトナカランコトヲ。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)