“りょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:リョ
語句割合
53.8%
15.4%
15.4%
7.7%
7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は網やわなのたぐいをいてしまって、その児を連れて仏寺ぶつじに参詣した。寺にりょという僧があった。年は四十ばかりで、人柄も行儀も正しそうに見えた。
『一失、一失。——それを書き落したは千りょの一失でござった。さすがは御老人、にもようこそ』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
徳富猪一郎君は肥後ひご熊本の人なり。さきに政党の諸道に勃興するや、君、東都にありて、名士の間を往来す。一日余のりょを過ぎ、大いに時事を論じ、痛歎して去る。当時余ひそかに君の気象を喜ぶ。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
先生老荘ヲ好ミ兼テ禅理ニ通ズ。教授ノ暇香ヲキテ静坐シ寝食ほとんど忘ル。玄冬和空皆方外ノりょナリ。先生射ヲ善クシ、四矢反セズトイヘドモイマダカツテまとヲ出デズ。ケダシ術ヲ原芝助ニ受ク。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ナマヌル魂の木村父子はりょの文に所謂いわゆる鳥其巣をかれた旅烏、バカアバカアと自ら鳴くよりほか無くて、何共なんともせん方ないから
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)