“いほり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イホリ
語句割合
78.0%
14.6%
4.9%
庵室2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いほりのなかはさつぱりと片附かたづいてゐました。まんなかに木の卓子テーブルがあつて、椅子いすが四つ並んでゐました。片隅かたすみにベッドがありました。
エミリアンの旅 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
いほりを結ぶ古城の下、時に登る古城の上、古城疇昔むかしのまゝに非ず、今人自ら来往す——一九三二年、秋ちかきころ、私はそんな古詩を愛誦しながら
私の万年筆 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
松かげの草のいほりは目立たずて梅の花しろし埋むかに見ゆ(撫松菴)
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ひめすくいださんため、たゞ一人ひとりにてまゐりしは、ひそか庵室いほりにかくまひおき、後日ごじつをりて、ロミオへおくとゞけん存念ぞんねんしかるにまゐれば、ひめ目覺めざむるすこしき前方まへかた
さうとはらずチッバルトどのをおなげきゃるとのみ思召おぼしめされ、そのなげきのぞかうとてパリスどのへ無理強むりじひの婚禮沙汰こんれいざた其時そのときひめ庵室いほりへわせられ、この祝言しうげんのがるゝ手段すべをしへてくれい