“いお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
64.7%
射落8.8%
8.8%
五百2.9%
伊緒2.9%
2.9%
2.9%
2.9%
2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おのがいおの壁のくずれかかれるをつくろはす来つる男のこまめやかなる者にて、このわたりはさておけよかめりとおのがいふところどころをもゆるしなう
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
為朝ためともはこの様子ようすをこちらからて、大将たいしょう義朝よしともをさえ射落いおとせば、一勝負しょうぶがついてしまうのだとかんがえました。そこでゆみをつがえて、義朝よしともほうにねらいをつけました。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
呆気ふうけでも佐賀のもん、腐っても鯛のいおでござッす」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
五百いおが藤堂家に仕えていた間に、栄次郎は学校生活にたいらかならずして、吉原通よしわらがよいをしはじめた。相方あいかた山口巴やまぐちともえつかさという女であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
当時の家族は主人四十五歳、さい五百いお三十四歳、長男恒善二十四歳、次男優善やすよし十五歳、四女くが三歳、五女癸巳一歳の六人であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「今夜は籾摺もみすりをかたづけてしまおう、伊緒いおも手をかしてれ」
日本婦道記:春三たび (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「私は、ここに御列席になった皆様を代表して、荘田唐沢両家の万歳を祈り、新郎新婦の前途を祝したいと思います。うか皆様新郎新婦の前途をいおうて御乾杯を願います。」
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
このあとに日本の端々はしばし、殊に琉球の諸島において、どの程度までの稲の産屋の信仰が遺っているだろうかということと、次には秋の田の刈穂かりほいお、稲を久しく屋外に囲って置いて
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
何かいおうとするけれど其言葉は口から出ず蹌踉よろめいて椅子に倒れると云う騒ぎです
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
おりから淡々あわあわしいつきひかり鉄窓てっそうれて、ゆかうえあみたるごと墨画すみえゆめのように浮出うきだしたのは、いおうようなく、凄絶せいぜつまた惨絶さんぜつきわみであった、アンドレイ、エヒミチはよこたわったまま
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)