“蹌踉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうろう33.3%
よろめ19.8%
よろ19.2%
よろよろ10.2%
よろけ3.4%
さうらう2.3%
ひょろひょろ2.3%
よろぼ1.7%
よろ/\1.7%
ひよろ/\1.1%
よろめい1.1%
ある0.6%
しりぞ0.6%
ひよろめく0.6%
ふらふら0.6%
よろめき0.6%
よろめく0.6%
よろり0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ワグナーは蹌踉として貧しい自分の部屋に帰ったが、おそろしい興奮のために発熱して、翌る日も枕から離れることは出来なかった。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
権四郎爺は、二間道路の路幅一っぱいに、右斜めに歩いては左斜めに歩き、左斜めに歩いては右斜めに歩き、蹌踉きながら蛇行した。
黒い地帯 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
可厭だぜ。」と押殺した低声独言を云ったと思うと、ばさりと幕摺れに、ふらついて、隅から蹌踉け込んで見えなくなった。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
痛む足を重さうに引摺つて、旅人は蹌踉と歩いて行く。十時間の間何も食はずに歩いたので、粟一粒入つてゐない程腹が凹んでゐる。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
源内先生は、福介をに従えて土間へ入り、名を告げて案内を乞うと、間もなく奥から蹌踉出して来た、長崎屋藤十郎。
五分、十分、——トウルゲネフはとうとうたまり兼ねたやうに、新聞を其処へり出すと、蹌踉と椅子から立ち上つた。
山鴫 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「いや、どうも盛会ですな。」と、ビールのを右の手に高くしながら、蹌踉と近づいて来る男があった。それは、勝平とは同郷の代議士だった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
小指の痛苦しく、心ばかりはれども、足蹌踉いて腰たず、気さえ漸次に遠くなりつ、前後も知らでいたりけるを、得三に見出されて
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
煽動横顔はれたやうにつて、蹌踉としたが、ふに幻覚からめた疲労であらう、坊主故意うしたものではいらしい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「いや、どうも盛会ですな。」と、ビールのを右の手に高く翳しながら、蹌踉と近づいて来る男があつた。それは、勝平とは同郷の代議士だつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
水木にそういわれ、はじめて、気がついて硝子越しに庭を見ると、妙に白けた月光の中にはもうねっとりとした闇がんで、真黒な風が、硝子戸の外を、蹌踉ていた。
魔像 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
彼は耳をうように深く外套の襟を立てて、前屈みに蹌踉いて行った。眼筋が働きを止めてしまった視界の中に、重なり合った男の足跡、女の足跡。
(新字新仮名) / 池谷信三郎(著)
訳もなく二足三足背後の方へ蹌踉いた、けれど又思えば余り忘誕な話である
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
仕損じなば御二人の御命にもはるならんとつ氣をしもゴウゴウと耳元近く聞ゆるは東叡山寅刻コリヤ斯うして居られぬと物にりて立上り蹌踉
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かれは蹌踉とした。その時まで黙っていた彼の友達が右と左とから飛びつこうとした。私はまた革紐を鳴した。そのすきに私は足を蹴り上げられた。膝皿がしびれた。私は倒れた。
幼年時代 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
娘は無念さ、恥かしさ。あれ、と前褄引合して、蹌踉ながらげんとあせる、をお録が押うれば、得三は帯際取ってと見え。高田は扇をと開き、骨のからいて見る。知らせにつき道具廻る。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
心得たる男なれば宅兵衞がひ持たる太刀を打落しむ處をけ打に目掛て討ければ宅兵衞はみて蹌踉を吾助は得たりと落たる刀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)