蹌踉ひよろ/\)” の例文
「いや、どうも盛会ですな。」と、ビールのコップを右の手に高く翳しながら、蹌踉ひよろ/\と近づいて来る男があつた。それは、勝平とは同郷の代議士だつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
さま蹌踉ひよろ/\しながら一二丁程行し頃彼の老人血眼ちまなこになりて豐島屋の店へ立歸り最前わが腰掛こしかけたる邊を胡亂々々うろ/\と何やら尋ねる樣子なりしがそばなる者にむかひ私しは最前此所にて酒を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)