“血眼”の読み方と例文
読み方割合
ちまなこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それっきり行方ゆくえ不明になって、警察にも訴え、実家の方でも血眼ちまなこになって探しているのだが、いまだに消息がわからないというのだ。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
その周囲に居流れた雪の下の粂公くめこう、里芋のトン勝、さっさもさの房兄い、といったようなところが、血眼ちまなこになって花を合わせている。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
どんな血眼ちまなこになった人たちが馬籠峠の上を往復しようと、日々の雲が変わるか、あるいは陰陽の移りかわるかぐらいにながめ暮らして
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)