“蹌踉々々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よろよろ83.3%
よろ/\16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
息とともに身を退いて、蹌踉々々よろよろと、雨戸にぴッたり、風に吹きつけられたようになっておもてを背けた。はすッかいの化粧部屋の入口を、敷居にかけて廊下へ半身。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
びしゃびしゃ……水だらけの湿っぽい井戸端を、草履か、跣足はだしか、沈んで踏んで、陰気に手水鉢の柱にすがって、そこで息をく、肩を一つゆすったが、敷石の上へ、蹌踉々々よろよろ
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いろ真蒼まつさをで、血走ちばしり、びたかみひたひかゝつて、冠物かぶりものなしに、埃塗ほこりまみれの薄汚うすよごれた、処々ところ/″\ボタンちぎれた背広せびろて、くつ足袋たびもない素跣足すはだしで、歩行あるくのに蹌踉々々よろ/\する。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)