“よろよろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蹌踉48.6%
蹌踉々々14.3%
蹣跚14.3%
蹌々11.4%
踉々5.7%
蹌踉蹌踉2.9%
蹣跚蹣跚2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
渠はすでに前後を忘じて、一心死を急ぎつつ、蹌踉よろよろみぎわに寄れば、足下あしもとに物ありてきらめきぬ。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と、あかるい町に、お辞儀をして、あの板の並んだ道を、船に乗ったように蹌踉よろよろした。酔っています。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
息とともに身を退いて、蹌踉々々よろよろと、雨戸にぴッたり、風に吹きつけられたようになっておもてを背けた。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たちまちり返るように、つッと立つや、蹌踉々々よろよろとして障子に当って、乱れた袖を雪なすひじで、しっかりと胸にしめつつ
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とぼけ顔に言よどんで、見れば手に提げた菎蒻こんにゃくを庭のすみへ置きながら蹣跚よろよろと其処へ倒れそうになりました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私は柄杓ひしゃくで水を浴せ掛ると、鶩は噂好うわさずきなお婆さんぶって、泥の中を蹣跚よろよろしながら鳴いて逃げて行きました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
遊ぶ心と、遊ばせる方の心とが蹌々よろよろ、歩いている間も、不即不離、つまり阿呍あうんの呼吸というものである。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、身を泳がせながら、侍の腕が新九郎のこじりをぐいと掴んだ。酔っているのですぐ足が浮く、新九郎は蹌々よろよろと後ろへ引かれた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ステップが踉々よろよろくずれて、ちっともあざやかにきまらない。
俘囚 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あっちへ蹌々ひょろひょろ、こっちへ踉々よろよろ、狐のいたように、俺の近所を、葛西かさい街道にして、肥料桶こえたごにおいをさせるのはどこの奴だ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
蹌踉蹌踉よろよろとしながら、それでも池上は土産ものを提げてわたくしを家の門口まで送って呉れました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
といったきり、顔からは血の気を失って、蹣跚蹣跚よろよろっと坐ってしまうと、頭を膝の中に抱えこんだ、さすがの葉子も、一瞬、ハッと目を外らした。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)