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蹣跚
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よろよろ
ふりがな文庫
“
蹣跚
(
よろよろ
)” の例文
菊池がそれを憤慨して、入社した三日目に突然、社長の
頬片
(
ほつぺた
)
を擲る。社長は
蹣跚
(
よろよろ
)
と行つて椅子に倒れ懸りながら、「何をするツ」と云ふ。
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
私は
柄杓
(
ひしゃく
)
で水を浴せ掛ると、鶩は
恰
(
さ
)
も
噂好
(
うわさずき
)
なお婆さん
振
(
ぶっ
)
て、泥の中を
蹣跚
(
よろよろ
)
しながら鳴いて逃げて行きました。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
それを見た大観は急に
喰
(
た
)
べ酔つたやうな顔をし出した。
蹣跚
(
よろよろ
)
と立ち上つて
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
前の方の四五人は、甲高い富江の笑声を囲んで
一団
(
ひとかたまり
)
になつた。町帰りの
酔漢
(
よひどれ
)
が、何やら呟き乍ら
蹣跚
(
よろよろ
)
とした
歩調
(
あしどり
)
で行き過ぎた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
と
恍
(
とぼ
)
け顔に言
淀
(
よど
)
んで、見れば手に提げた
菎蒻
(
こんにゃく
)
を庭の
隅
(
すみ
)
へ置きながら
蹣跚
(
よろよろ
)
と其処へ倒れそうになりました。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
一体私は、此叔父の
蹣跚
(
よろよろ
)
した千鳥足と、少しでも慌てた
態
(
さま
)
を見た事がなかつた。も一つ、
幾何
(
いくら
)
酔つた時でも、唄を歌ふのを聞いた事がない。叔父は声が悪かつた。
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“蹣跚”の意味
《名詞・形容動詞》
よろめくさま。
(出典:Wiktionary)
蹣
漢検1級
部首:⾜
18画
跚
漢検1級
部首:⾜
12画
“蹣跚”で始まる語句
蹣跚蹣跚
蹣跚飄々