“歩調”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あしどり51.2%
ほちょう20.9%
ほてう14.0%
あしなみ7.0%
あゆみ4.7%
ほちよう2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
豌豆いろの長袗カフターンの胸へ片手を突込んで、のつしのつしと歩調あしどりも重々しく部屋を歩きまはりながら、婆さんの話の腰を折りをつたのぢや。
みなさんも、毎日まいにち、このオルガンの音色ねいろのように、気持きもちをさわやかに、この音色ねいろといっしょに歩調ほちょうわし、また、勉強べんきょうをしなければなりません。
楽器の生命 (新字新仮名) / 小川未明(著)
が、しばらくすると中根なかねはなしにもきがた。そして、三十ぷんたないうちにまた兵士達へいしたち歩調ほてうみだれてた。ゐねむりがはじまつた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
そういう風采の人物であったが決して四辺など見廻そうとはせずに、グッと正面へ眼をつけたままで歩調あしなみ正しく歩いて来る。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
蘿月宗匠そうしょうはいくら年をとっても昔の気質かたぎは変らないので見て見ぬようにそっと立止るが、大概はぞっとしない女房ばかりなので、落胆らくたんしたようにそのまま歩調あゆみを早める。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
兩君りようくん! 君等きみら幸運かううんしゆくします。』とつたまゝ、かうべめぐらして左右さいう顧見かへりみときたちまち、かん後部艦橋こうぶかんけうくだつて、歩調ほちようゆたかに吾等われらかたあゆんで一個いつこ海軍大佐かいぐんたいさがあつた。