“歩武”の読み方と例文
読み方割合
ほぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尊氏の博多入りは、歩武ほぶ堂々な入市ではない。途々、降参人を入れ、掃蕩そうとうの余勢を駆ッて、いつかちまたに乱入していたのである。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
如何なる方法に依って研究の歩武ほぶを進めて来たか、且つ又、その研究によって摘発されたる第二回の発作の内容の説明が、如何に悽惨、痛烈、絢爛けんらん、奇怪にして、且つ
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そしてまた一杯飲んだ。そしてはしなくまなこを自分の方へ転じたと思うと、洋杯コップを手にしたまゝ自分の方へ大股おおまたで歩いて来る、其歩武ほぶの気力ある様は以前の様子と全然まるで違うて居た。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)