“草原”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
くさはら79.7%
くさばら5.8%
くさっぱら2.9%
そうげん2.9%
かやはら1.4%
くさつぱ1.4%
さうげん1.4%
ステップ1.4%
ステッペ1.4%
パンパス1.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“草原”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸11.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
山麓さんろく草原くさはらがなく、ふもとからすぐに喬木きようぼくはやしることも出來できませうし
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
草原くさはらは黄色く枯れてしまっている中に、水仙が一本青々と延びていて、青と赤と二いろの花が美しく咲き並んでおりました。
青水仙、赤水仙 (新字新仮名) / 夢野久作海若藍平(著)
……のみならず、その当の目標の曲馬団は間もなく、今日まで見世物の興行などを一度も許された事のない丸の内の草原くさばらの中に大きな天幕テント張の設備を初めた。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
と思わずつまを取りまして、其処そこに有合せた庭草履を穿いての生垣の処へ出て見ると、十間ばかり先の草原くさばらに立って居りまして、頻りと招く様子ゆえお竹は
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と云ううちに、一段下りた草原くさっぱらへ据えたんでございますがね、——わけも知らずに手伝った、お道さんの心持を、あとで思うと涙が出ます。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
よくも己を欺いて多勢おおぜい寄ってたかって己を殺そうとたくんで、空々しくも小原山において恥を捨て、草原くさっぱらの中へ土下座をしたが、あのざまは何うか、実に憎むべき所業である、さア手前のような奴を助け置かば衆人の害になる、なれども、己は盗賊を斬る役でもなし
西山にしやまは、先頭せんとうって、草原そうげんほう突進とっしんしました。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
昼になると、荘園の木戸から一五〇メートルほどはなれたところにある住居すまいにもどって、食事をするのが日課にっかとなっており、草原そうげんをとぼとぼ横切る執事しつじを、その日も近所の女の子が見ていた。
陸奥みちのく真野まぬ草原かやはらとほけども面影おもかげにしてゆとふものを 〔巻三・三九六〕 笠女郎
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
一首の意は、陸奥の真野の草原かやはらはあんなに遠くとも面影に見えて来るというではありませぬか、それにあなたはちっとも御見えになりませぬ、というのであるが、なお一説には「陸奥の真野の草原かやはら」までは「遠く」に続く序詞で、こうしてあなたに遠く離れておりましても、あなたが眼前に浮んでまいります。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
二人は、粗末な貸家なぞがぽつ/\立ちかけてゐたりするやうな、草原くさつぱなぞの多い、さびれたところを近廻りして、小ぎれいな家の並んだ上品な通りへ出た。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
眼を放つ草原さうげんの枯れはてもなし牛跳躍す落つる日の前
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
その間私は、いつ海が見えるか、見えるかと思いながら、草原ステップはてに、それは広大な幻を描いておりました。
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そして、ゴルキイの小説によく出てくる露西亞ロシア草原ステッペ聯想れんさうさせるやうな、荒涼くわうりやうとした原の中に工場と、工場附屬ふぞくの住宅と、貧しげな商家農家の百軒あまりがまばらに立ち並び、遠く北の方に樽前山たるまへさんの噴火の煙が見えるのも妙に索漠さくばくたる感じを誘つた。
処女作の思い出 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
それまでは、プォルモサの密林ではアメリカ豹ジャガールの難、草原パンパスへでればチャコ狼アガラガスの大群。
人外魔境:05 水棲人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「俺は、すべてをロイスさんにうち明けにゃならん義務を背負っている。義務であるものに金を取り込むなんて、俺にゃどうしても出来ん。カムポスはつねに草原パンパスの風のごとあれ、心に重荷なければ放浪も楽し——と、俺は常日ごろじぶんにいい聴かしてるんだ」
人外魔境:05 水棲人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)