“草花”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くさばな75.0%
さうくわ10.4%
そうか8.3%
くさのはな2.1%
くさはな2.1%
くざばな2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
テーブルのうえには、カーネーションや、リリーや、らんのはななどがられて、それらの草花くさばな香気こうきじって、なんともいえない
煙突と柳 (新字新仮名) / 小川未明(著)
草花さうくわも蝶に化する事本草ほんざうにも見えたり。蝶の和訓わくんをかはひらこといふは新撰字鏡しんせんじきやうにも見えたれど、さかべつたうといふ名義みやうぎいまだかんがへず。
君語つて曰く古めかしき草花そうかは植木屋にたのみてもなかには間々ままその名をさへ忘れられしものなぞありて可笑おかしと。さもあるべし。
一夕 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
雲ならで通はぬ峰の石陰いわかげに神世のにほひ吐く草花くさのはな
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
パリス (廟の前へ進みて)なつかしいはな我妹子わぎもこはなこの新床にひどこうへいて……あゝ、天蓋てんがいいし土塊つちくれ……そのいた草花くさはな夜毎よごとかほみづそゝがう。しそれがきたなら、なげきにしぼわしなみだを。
「ここにいたら、やまにいるようながして、がつくかもしれぬ。」と、ゆうちゃんは、少年しょうねんってくれた草花くざばな大事だいじにかばいました。
銀のペンセル (新字新仮名) / 小川未明(著)