“新撰字鏡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんせんじきょう83.3%
しんせんじきやう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最古の字書の『新撰字鏡しんせんじきょう』には菌の字の下に宇馬之屎茸と書いてあるところからみれば、この名はなかなか古い称えであることが知られる。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
柞の字は『新撰字鏡しんせんじきょう』には「くぬぎなり」とあり「草を除くをさんい木を除くをさくと曰う」とあるけれども、訓は「ナラの木」または「シイ」である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
草花さうくわも蝶に化する事本草ほんざうにも見えたり。蝶の和訓わくんをかはひらこといふは新撰字鏡しんせんじきやうにも見えたれど、さかべつたうといふ名義みやうぎいまだかんがへず。
平他字類抄ひやうたじるゐせうのるゐ、下に引用せざるものはこゝにあげず)本朝の字書じしよのるゐ大抵たいていくだんのごとし。されば今俗用ぞくようする節用集は新撰字鏡しんせんじきやう和名抄わみやうせいを先祖の父母として、のちのは皆其子孫也。