“草鞋穿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わらじばき48.9%
わらじば31.9%
わらぢばき17.0%
わらぢば2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とちやほや、貴公子に対する待遇もてなし服装みなりもお聞きの通り、それさえ、汗に染み、ほこりまみれた、草鞋穿わらじばきの旅人には、過ぎた扱いをいたしまする。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この大島高次郎という人は、若い時から草鞋穿わらじばきでたたき上げたほどな人ですから、なかなかしっかりした人物でありました。
其れに切腹の場に立会ふ立烏帽子たてゑぼしを着た二人の勅使が「勅使」を前にてさせて臨場し、草鞋穿わらぢばきまゝ上段の趺坐あぐらを掻き
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
白足袋をそのまゝ草鞋穿わらぢばきになつたりするのを見ると、あまりに興に乗り過ぎて女の心を察しすぎなかつたといふやうにも考へられて、「大丈夫かなア!」と思はず口に出して言つたりなどした。
山間の旅舎 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)