“立烏帽子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たてえぼし86.7%
たてゑぼし13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この言葉に平大納言時忠は、緋色の緒のついた袴、葛糸織くずいとおりの直垂、立烏帽子たてえぼしという姿で惟村の前にあらわれると、きつい語調でいった。
脊丈のほどもおもわるる、あの百日紅さるすべりの樹の枝に、真黒まっくろ立烏帽子たてえぼし鈍色にぶいろに黄を交えた練衣ねりぎぬに、水色のさしぬきした神官の姿一体。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其れに切腹の場に立会ふ立烏帽子たてゑぼしを着た二人の勅使が「勅使」を前にてさせて臨場し、草鞋穿わらぢばきまゝ上段の趺坐あぐらを掻き
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
立烏帽子たてゑぼし袴長引きさ刀素襖すあをの袖は張りて舞ひつつ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)