“草鞋虫”の読み方と例文
読み方割合
わらじむし100.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
久「お前のそばに芋虫のごろ/″\してはいられねえが、えゝ……簑虫みのむし草鞋虫わらじむし穿き、と」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
蜘蛛くもすみ、青虫の隅、草鞋虫わらじむしの隅、蟋蟀こおろぎの隅などがあった。
と、其処に草鞋虫わらじむしの一杯依附たかった古草履の片足かたしか何ぞが有る。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
一匹の草鞋虫わらじむしがはっている。
そのために底の知れぬ恐ろしいすみずみができて、こぶしのように大きな蜘蛛くもや、足のような大きな草鞋虫わらじむしや、あるいはまた何か怪物のような人間までが、そこにうずくまっていそうだった。
己もあんまり腹が立ったから、何うかして意趣返いしゅげえしをしてやろうと思って、此間こねえだ鹿角菜ひじき油揚あぶらげのおさいの時に、お椀の中へそっと草鞋虫わらじむしを入れて食わせてやっただ
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
なお別の楽しみは、急に舗石しきいしを上げて草鞋虫わらじむしを見つけることである。
「私は草鞋虫わらじむしでございます。」
それからは、地牢ちろうの中で、壁につなぎとめられ、水を飲むにもつぼを手探りにし、犬も食わないようなひどい黒パンをかじり、虫に食いちらされた豆を食べて、幾年も過ごすようになるだろう。あなぐら草鞋虫わらじむしと同じだ。少しは自分の身体をいたわるがいい。
ゼロはまっ裸で歩くことを欲しないから、虚栄の衣をまとうのだ。おお虚栄! 仰山な言葉ですべてに衣を着せたもの、台所は実験室となり、踊り児は先生となり、道化者は体育家となり、拳闘家けんとうかは闘士となり、薬局の小僧は化学者となり、鬘師かつらしは美術家となり、泥工は建築師となり、御者は遊猟者となり、草鞋虫わらじむしは翼鰓虫となる。