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草鞋虫
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わらじむし
ふりがな文庫
“
草鞋虫
(
わらじむし
)” の例文
拳闘家
(
けんとうか
)
は闘士となり、薬局の小僧は化学者となり、
鬘師
(
かつらし
)
は美術家となり、泥工は建築師となり、御者は遊猟者となり、
草鞋虫
(
わらじむし
)
は翼鰓虫となる。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
と、其処に
草鞋虫
(
わらじむし
)
の一杯
依附
(
たか
)
った古草履の
片足
(
かたし
)
か何ぞが有る。
好
(
い
)
い物を看附けたと言いそうな
面
(
かお
)
をして、其を
咥
(
くわ
)
え出して来て、首を一つ
掉
(
ふ
)
ると、草履は横飛にポンと飛ぶ。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
久「お前の
傍
(
そば
)
に芋虫のごろ/″\してはいられねえが、えゝ……
簑虫
(
みのむし
)
を
着
(
き
)
草鞋虫
(
わらじむし
)
を
穿
(
は
)
き、と」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
菱形のその列が人の顔のようにしかめる。眼にもつかないような小さな穴が、大きくなって谷になる。そのまわりにはいくつも山がある。一匹の
草鞋虫
(
わらじむし
)
がはっている。それが象のように大きい。
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
石の間に「つんぼ」をさがし回ることは、身の毛のよだつような楽しみである。なお別の楽しみは、急に
舗石
(
しきいし
)
を上げて
草鞋虫
(
わらじむし
)
を見つけることである。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
▼ もっと見る
お椀の中へそっと
草鞋虫
(
わらじむし
)
を入れて食わせてやっただ、そんな事は何うでも
好
(
い
)
いが、お
前
(
めえ
)
さんがお
暇
(
いとま
)
になるなら
何
(
な
)
んにも
楽
(
たのし
)
みが
無
(
ね
)
えから
己
(
おら
)
も
下
(
さが
)
ろうか知ら、下らば
直
(
すぐ
)
に
故郷
(
くに
)
へ
帰
(
けえ
)
るだよ
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
窖
(
あなぐら
)
の
草鞋虫
(
わらじむし
)
と同じだ。少しは自分の身体をいたわるがいい。かわいそうに、まだごく若いのに、
乳母
(
うば
)
の乳房を離れて二十年とはならず、母親もまだ生きてるだろう。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
周囲から虫が集まってきていた。それで寄宿生らの間では、そのすみずみに特別なおもしろい名前をつけていた。
蜘蛛
(
くも
)
の
隅
(
すみ
)
、青虫の隅、
草鞋虫
(
わらじむし
)
の隅、
蟋蟀
(
こおろぎ
)
の隅などがあった。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
そのために底の知れぬ恐ろしいすみずみができて、
拳
(
こぶし
)
のように大きな
蜘蛛
(
くも
)
や、足のような大きな
草鞋虫
(
わらじむし
)
や、あるいはまた何か怪物のような人間までが、そこにうずくまっていそうだった。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「私は
草鞋虫
(
わらじむし
)
でございます。」
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
“草鞋虫(ワラジムシ)”の解説
ゾウリムシ
ワラジムシ(草鞋虫、鼠姑、蟠、Porcellio scaber)は、等脚目ワラジムシ亜目ワラジムシ科に属する甲殻類の一種のこと、あるいはワラジムシ亜目のかなりの種を総称する呼び名である。
(出典:Wikipedia)
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
鞋
漢検1級
部首:⾰
15画
虫
常用漢字
小1
部首:⾍
6画
“草鞋”で始まる語句
草鞋
草鞋穿
草鞋銭
草鞋掛
草鞋脚絆
草鞋代
草鞋作
草鞋錢
草鞋履
草鞋懸