“松虫草”の読み方と例文
読み方割合
まつむしそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今迄辿って来た足もとの細い路は、五、六歩の先で二に岐れている、其処に紫の花を持った松虫草まつむしそうが道しるべのように立っていた。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
或所では松虫草まつむしそうの群落が露にうなだれて、花からは紫色の玉がこぼれていた。又或所では夕菅ゆうすげ日光黄菅にっこうきすげらしい樺色の花が草原に咲き乱れて、パッと日がさしたように明るい。
大井川奥山の話 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
頂上は二峰に分れ、最高点は南に在って越後沢山より七米程高く、北方の者は更に二峰に岐れている。西の斜面から頂上の一部にかけて松虫草まつむしそう、玉簪花、日光黄菅が非常に多い。
利根川水源地の山々 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)