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松虫
ふりがな文庫
“松虫”の読み方と例文
旧字:
松蟲
読み方
割合
まつむし
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まつむし
(逆引き)
と
件
(
くだん
)
の
大笊
(
おおざる
)
を
円袖
(
まるそで
)
に
掻寄
(
かきよ
)
せ、湖の水の星あかりに口を向けて、
松虫
(
まつむし
)
なんぞを
擽
(
くすぐ
)
るやうに
笊
(
ざる
)
の底を、ぐわさ/\と爪で掻くと、手足を縮めて
掻
(
かい
)
すくまつた、
垢
(
あか
)
だらけの
汚
(
きたな
)
い屑屋が、ころりと出た。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
御前
(
おまえ
)
川上、わしゃ川下で……」と
芹
(
せり
)
を洗う
門口
(
かどぐち
)
に、
眉
(
まゆ
)
をかくす
手拭
(
てぬぐい
)
の重きを脱げば、「
大文字
(
だいもんじ
)
」が見える。「
松虫
(
まつむし
)
」も「
鈴虫
(
すずむし
)
」も
幾代
(
いくよ
)
の春を
苔蒸
(
こけむ
)
して、
鶯
(
うぐいす
)
の鳴くべき
藪
(
やぶ
)
に、墓ばかりは残っている。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
松虫
(
まつむし
)
と
鈴虫
(
すずむし
)
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
松虫(まつむし)の例文をもっと
(3作品)
見る
松
常用漢字
小4
部首:⽊
8画
虫
常用漢字
小1
部首:⾍
6画
“松虫”と季節(秋)が同じ季語
食物|
芋茎
稗
蕎麦掻
秋刀魚
葡萄
行事|
重陽
中元
盆
七夕
神嘗祭
植物|
金木犀
芒
菊
桔梗
藤袴
時候|
初秋
葉月
肌寒
十月
九月尽
天文|
鰯雲
秋雨
霧
露霜
秋旱
地理|
不知火
花野
盆波
花園
高潮
動物|
四十雀
啄木鳥
猪
百舌
鵯
人事|
田守
砧
運動会
菊人形
豊年
“松虫”と分類(動物)が同じ季語
春|
桜貝
引鶴
虻
囀
山繭
夏|
海月
蠅
守宮
油蝉
蛍火
秋|
蓑虫
鈴虫
鶺鴒
渡り鳥
蟋蟀
冬|
鳰
鶴
鮫
木兎
冬眠
新春|
初鶏
初声
初烏
“松虫”で始まる語句
松虫草
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“松虫”のふりがなが多い著者
夏目漱石
吉川英治
泉鏡花