“鴛鴦”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
おしどり41.8%
をしどり19.4%
おし11.9%
えんおう10.4%
ゑんあう6.0%
ヲシ4.5%
をし3.0%
えんわう1.5%
ヲシドリ1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“鴛鴦”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 詩歌1.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.9%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「彼等のこの数年間の同居生活は、鴛鴦おしどりのようだと云っていけなければ、一対の小さな雀のようであったと云えよう。」
春桃 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
今朝も、深い霜朝を、何処からか、鴛鴦おしどり夫婦鳥つまどりが来て浮んで居ります、と童女わらわめが告げた。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
「そんな氣樂なものぢやありませんよ。鴛鴦をしどりのやうに仲よく添寢してゐる夫が、夜中に脱け出して人を殺すでせうか——ツて」
殊に腰を振るやうに悠々と足を運ぶ容子ようす鴛鴦をしどりのやうに立派りつぱである。
鷺と鴛鴦 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
彼女が世の幸福を捨てても岸本にしたがおうとしているのは、鴛鴦おしの契りもうらやましくないと彼女の歌に言いあらわしてある通りだ。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
夫婦してひとつコップから好きな酒を飲み合い、暫時しばしも離れぬので、一名鴛鴦おしの称がある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
昔の鴛鴦えんおうの夢の跡の仏の御座みざになっている帳台が御簾越しにながめられるのも院を物悲しくおさせすることであった。
源氏物語:38 鈴虫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
山県公の前夫人は公の恋妻であったが二十有余年の鴛鴦えんおうの夢破れ、公は片羽鳥かたわどりとなった。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
芭蕉ばせをほねいはほごとく、朝霜あさしもけるいけおもに、鴛鴦ゑんあうねむりこまやかなるのみ。
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
其處には、枕屏風まくらびやうぶを取拂つて、鴛鴦ゑんあうの床はあふれるばかりの血汐にひたされ、明る過ぎるほどの明るさの中に、のどをゑぐられた、花嫁お君の淺ましい死骸が、おほう物もなく横たはつて居るのです。
今朝も、深い霜朝を、何処からか、鴛鴦ヲシ夫婦鳥ツマドリが来て浮んで居ります、と童女ワラハメが告げた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
山川に鴛鴦ヲシ二つ居て タグひよく タグへる妹を 誰か率行ヰニけむ(野中川原史満——日本紀)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
かゞやける道あゆみ行く二人なり鴛鴦をしのちぎりもなどうらやまむ
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
かきつめて昔恋しき雪もよに哀れを添ふる鴛鴦をしのうきねか
源氏物語:20 朝顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)
すみれちたいけと見る、鴛鴦えんわうふすま寝物語ねものがたりに——主従しゆじう三世さんぜ
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
イモとわれ 寝がほならべて、鴛鴦ヲシドリの浮きゐる池の雪を 見る哉﹆
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)