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鴛鴦
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おし
ふりがな文庫
“
鴛鴦
(
おし
)” の例文
北浦には波がよせながら南の浦は魚の息さえみえるほど澄んでいる。鴨の群はまだか、
鴛鴦
(
おし
)
はと思って眺めてもそれらしい影もみえない。
島守
(新字新仮名)
/
中勘助
(著)
夫婦して
一
(
ひと
)
つコップから好きな酒を飲み合い、
暫時
(
しばし
)
も離れぬので、一名
鴛鴦
(
おし
)
の称がある。夫婦は農家の出だが、別に
耕
(
たがや
)
す可き田畑も
有
(
も
)
たぬ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
鴎
(
かもめ
)
や
鴛鴦
(
おし
)
やそのほかさまざまの水鳥のいる前のロハ台にかれはまた腰をおろした。あたりをさまざまな人がいろいろなことを言ってぞろぞろ通る。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
彼女が世の幸福を捨てても岸本に
随
(
したが
)
おうとしているのは、
鴛鴦
(
おし
)
の契りも
羨
(
うらや
)
ましくないと彼女の歌に言いあらわしてある通りだ。彼女は結婚を断念してかかっているのだ。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
とすらりと開ける、と
翠
(
みどり
)
の草に花の影を敷いて、霞に
鴛鴦
(
おし
)
の翼が
漾
(
ただよ
)
う。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
雉
(
きじ
)
、山鳥、兎、
鷺
(
さぎ
)
、
五位鷺
(
ごいさぎ
)
、
鴛鴦
(
おし
)
、熊、猿、白鳥、七面鳥、
鶏
(
にわとり
)
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
山川ニ
鴛鴦
(
おし
)
フタツ居テ………
春泥:『白鳳』第一部
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
いとし、なつかし、
鴛鴦
(
おし
)
二つ
やきもの読本
(旧字旧仮名)
/
小野賢一郎
(著)
讃
(
ほ
)
むべきかな、島はもみじして
鴛鴦
(
おし
)
のごとくにみえる。この島は国のはじめのころはたぶん一羽の鴛鴦だったのであろう。
島守
(新字新仮名)
/
中勘助
(著)
鴛鴦
(
おし
)
が生れた頃はいな
やきもの読本
(旧字旧仮名)
/
小野賢一郎
(著)
まっ暗な寒い杉の森のなかで北浦のほうを眺めて
鴛鴦
(
おし
)
や鴨のくるのをまっている。やがて一羽の鴨が西のほうからさっとおろしてきて水につき入った。
島守
(新字新仮名)
/
中勘助
(著)
“鴛鴦(オシドリ)”の解説
オシドリ(鴛鴦、学名:Aix galericulata)は、鳥綱カモ目カモ科オシドリ属に分類される鳥類。
(出典:Wikipedia)
鴛
漢検準1級
部首:⿃
16画
鴦
漢検準1級
部首:⿃
16画
“鴛鴦”で始まる語句
鴛鴦歌
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