“翠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みどり91.0%
みど4.5%
あお3.4%
あを1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうどその時月に雲がかかったので、どんな者とも見わけることができなかった。ただ一方のみどりの着物を着た女のいう声が聞えた。
小翠 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
近江おうみの空を深く色どるこの森の、動かねば、そのかみの幹と、その上の枝が、幾重いくえ幾里につらなりて、むかしながらのみどりを年ごとに黒く畳むと見える。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
女は年のころ十七、八で、あおい袖、あかもすそきものを着て、いかにもしなやかな姿で西をさしてしずかに行き過ぎました。
芽が生へた。昨夕まで地の面に一点の緑も見へなかつたのに、今朝はあをい芽が一面に地からハジけ出て居る。右はアリコ(インゲン)左はポア(豌豆)何といふ勢ひであろう! 意気天を
土民生活 (新字旧仮名) / 石川三四郎(著)