“幾重”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくえ78.9%
いくへ18.3%
いくかさ1.4%
いくちょう1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今御覧の通り幾重いくえにも幾重にもして焼いたものですから横から見てちょうど紙を幾百枚もかさねたようにならなければいけません。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
待給まちたま諸共もろともにのこヽろなりけん、しのたまはりしひめがしごきの緋縮緬ひぢりめんを、最期さいごむね幾重いくへまきて、大川おほかわなみかへらずぞりし。
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
鉾杉の鉾のとがりの幾重いくかさたたなはる谿に雪はふりにけり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
塚のうちには幾重いくちょうかくがあって、そのとびらはみな回転して開閉自在に作られていた。四方には車道が通じていて、その高さは騎馬の人も往来が出来るほどである。